スケジューリング
Web制作をスムーズに行うために欠かせないスケジューリング。ここでは、Webディレクターとして知っておきたいスケジューリングの目的や進め方、注意点などの情報をまとめています。
- Webディレクターが行うスケジューリングとは?
- スケジュールを設定する方法
- スケジュールを管理する方法
- スケジューリングのポイント・注意点
- スケジューリングはWebディレクターの腕の見せどころ
- 全研本社の考える「スケジューリング」とは?
Webディレクターが行うスケジューリングとは?
スケジューリングとは、Webサイトが完成するまでの作業を予定通りに進めていくこと。スケジューリングには、プロジェクトを達成するまでに誰がどのようなタスクを行うかといった全体のスケジュール設計と、作業ごとの進捗状況を確認しながらプロジェクトをゴールへと導くスケジュール管理があります。
Webディレクターは、このスケジューリングをしっかりと行い、プロジェクトが滞りなく達成できるようコントロールしていきます。
スケジュールを設定する方法
プロジェクト全体の見取り図ともいえるスケジュールは、プロジェクトを進行する上で不可欠なもの。どのような流れで、どんな点に注意してスケジュールを設計したらいいのかを以下にまとめてみました。
プロジェクトのゴールを決める
スケジューリングでは、まず最終的なゴール(締め切り・公開日)を決定します。ゴールを決める際には、タスクの工数やスタッフの数なども考慮し、日数に余裕を持たせておくことが大切です。
必要なタスクを洗い出す
デザイン作成・ライティング・コーディングなど必要なタスクを洗い出し、誰がどの作業を担当するのかを決定します。スタッフのスキルに合わせて作業を割り振ることが、プロジェクトをスムーズに進めるコツです。
タスクごとの工数を計算
タスクごとにどれくらいの工数が必要かを計算し、スケジュールをまとめていきます。スタッフのスキルも考慮して、無理のないスケジュールを組むことが重要です。とくに、後半のスケジュールには余裕を持たせておくと◎。
不測の事態に備えたリスクヘッジ
スタッフの欠員や急な仕様変更など、不測の事態に備えた対応策を常に考えておきます。万が一の事態が起きても納期には間に合う、問題がなければ前倒しできるくらいの範囲でスケジュール設計を行いましょう。
スケジュールを管理する方法
Webディレクターにとって重要な仕事の1つであるスケジュール管理。スケジュール管理とは、プロジェクトが計画通りに進んでいるかの把握と、トラブルや変更に対して適切な調整を行うことです。
スケジュールを上手に管理するには、まず進捗状況を可視化することが大切。毎日報告される各タスクやスタッフごとの進捗状況は、パーセンテージで記載しておくと便利です。ただし、このパーセンテージに明確な基準を定めておかないと、スタッフごとにバラつきが出て全体を把握しづらくなることがあります。「どこまで進んだら何パーセント」と、基準をあらかじめ設けておきましょう。
また、スケジュール管理で遅れが見つかったら、速やかに調整を行います。タスクを前倒ししたり、必要な部分にスタッフを回したりしてリカバリーをするなど、細かい調整を重ねてプロジェクトを達成へと導きましょう。
スケジューリングのポイント・注意点
スケジュール管理を担うWebディレクターとして、どのような点に注意したら良いのでしょうか。押さえておきたいポイントを紹介します。
バッファを確保しておく
スケジュールに遅れが生じないように管理をすることが重要ですが、それでもトラブルが発生することはあります。そのときになって対応策を考えていたのでは、さらに遅れは増すばかり。余裕を持って対処できるよう、あらかじめ予備期間(バッファ)を確保しておきましょう。
コミュニケーションを密に取る
進捗状況を数字だけで把握したつもりになっていると、現場に潜んでいるリスクに気づけないことがあります。スタッフとのコミュニケーションを密に取り、問題や悩みを早めに見出すようにしましょう。問題が起きているのになかなか言い出せない…というスタッフは、意外と多いものです。
スケジューリングはWebディレクターの腕の見せどころ
プロジェクトが円滑に進むようにスケジュールを管理するのが、Webディレクターの仕事。プロジェクトを問題なく達成できるかどうかは、このスケジューリングにかかっているとも言えます。
しかし、あまりにも厳格にスケジュールを進めようとすると、現場の空気が悪くなったりチームの士気がダウンする可能性があります。何が起きても柔軟に対応できるくらいのゆとりを持ち、広い視野で全体を把握しながらスケジュールを管理していきましょう。
全研本社の考える「スケジューリング」とは?
ディレクター・編集者のほかに、デザインチームや外部パートナーなど多くの人間が絡むプロジェクトでは、1つスケジュールが狂うと、ドミノ倒しのように次々にスケジュールが崩れてしまうことも。無理にスケジュールの帳尻を合わせようとすると、その分疎かになる工程が発生して品質に影響します。
適正な工数で、品質とスピード感を実現させるスケジューリングをし、どう管理をするかが重要です。途中タスクが詰まってしまったり、スケジュールが遅れて関係各所に迷惑をかけたり、スケジューリングに失敗した場合は、原因と対策を考え、次のサイト制作に活かすこともWebディレクターの責務です。
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