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当サイト管理人&インタビュアー Webディレクター 福田 祐太郎
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Webディレクター 福田 祐太郎

UXライティング・マイクロコピーでユーザーの価値ある体験を促す

Webサイトには実にたくさんの文字が溢れています。読み物コンテンツに商品説明、会社概要。細かいところまでいえば、問い合わせボタンや会員ログイン画面、エラーページなどにも、少ないながらに文字は書かれているはずです。

Webサイトを構成するさまざまな文字は、ユーザーに価値を届けるものであることが望まれます。それを叶えるのがUXライティングやマイクロコピーの存在です。

ここではUXライティングとマイクロコピーのそれぞれの概要と、書く際のコツ、UXライティングとマイクロコピーについて学びたいときに役立つ書籍をまとめました。

UXライティングとは

UXライティングとは、簡単にいうと「ユーザーの行動や体験を促すためのライティング手法」のことです。

コピーライティングやWebライティングと混同されやすいですが、これらがユーザーに情報をしっかり伝えるためのライティングだとするなら、UXライティングはあくまでさりげなく促す目的で書かれます。

書き方にも特徴があり、UXライティングはユーザーに語りかけるような口調で書かれているものが多いです。

たとえばTwitterでツイートする際、ツイート内容を記入する欄にはあらかじめ「いまどうしてる?」と書かれています。この一言により、ユーザーは「いま、なにをしているかを呟けばいいんだな」と判断することができ、自分の次の行動を決められるわけです。

このようにUXライティングとはユーザーが次に取る行動をさりげなく促し、価値ある体験をしてもらうために必要なライティング手法だといえるでしょう。

マイクロコピーとは

マイクロコピーは、Webサイトの中であまり目立たない位置にあります。いくつか例を挙げるなら、さまざまなボタンや会員登録画面、ログイン画面に、ページを表示できないときに出てくるエラーメッセージなど。
「必要な情報ではあるけれど、そこまで注視しない部分」に書かれているコピーのことをさします。

あまり目立たず、注視しない部分ではありますが、この部分に書かれているコピーは非常に重要です。
たとえば会員登録をしたいとき「登録は無料なのだろうか?」と迷ったとします。このとき登録ボタンの上に「登録は無料です」と一言書かれているだけで、ユーザーは安心できるはずです。

オンラインショップを利用する際には、支払い方法の選択や送付先情報などを入力する中で、何度もページが遷移するもの。その中で「次へ」のボタンの下に「まだ注文は確定していません!」と書かれていれば、ユーザーは「まだ続くんだな」と理解でき、滞りなく注文確定まで進めることでしょう。

このようにマイクロコピーは一見すると目立たない存在ですが、Webサイト上でのユーザーのスムーズな行動を促し、安心感を与えるために重要な役割を果たしているのです。

UXライティングの要はマイクロコピー!

ここまででUXライティングはユーザーの価値ある体験を促すもの、マイクロコピーは目立たない場所にありながらユーザーに安心感を与え、疑問を解決するものと説明しました。

これらはいずれもユーザーの行動をさりげなく促し、安心感を与え、価値ある体験をしてもらうために存在している文字。要するにUXライティングもマイクロコピーも、書く際に意識することはほぼ同じです。

しかし、特にマイクロコピーは見落としがちなところに書かれる文字なので、あまり重要視しないWeb制作者も少なくありません。
これは裏を返せば、マイクロコピーに工夫ができているWebサイトなら、サイト全体を通してUXライティングが施されている可能性が高いということ。

こう考えると「マイクロコピーに注力できる人こそ、UXライティングを制する」といっても過言ではないのかもしれませんね。

ユーザーを導くマイクロコピーのコツ

マイクロコピーは短く、分かりやすいものが望まれます。Webサイト上でユーザーを迷わせず、正しい方向へ導くためのマイクロコピーを書くコツをまとめました。

ユーザーに寄り添う意識でコピーを書く

マイクロコピーの目的はユーザーを導くこと。コピーが紛らわしければユーザーは迷ってしまうでしょうし、ときには操作を途中でやめて離脱してしまう可能性もあります。

マイクロコピーを書くときには、「自分ならどう言われれば分かりやすいか」を考えて書くことが重要です。短くシンプルに、専門用語などは一切なしで、読めばすんなり頭に入ってくる表現を心がけて書きましょう。

第三者からの意見も聞く

とはいえ、専門的な業種で働く人はどうしても無意識に専門用語や業界用語を使ってしまうのも事実。
たとえば物事が確定したときに使う「フィックス」という言葉も、Web業界の人には意味が通じても、一般の方は「なにそれ?」と首を傾げてしまうことのほうが多いはずです。

しかし、Web業界で働く人にとってフィックスという言葉はごく当たり前。その認識でマイクロコピーを手がければ、無意識にこの言葉を使ってしまうこともあるかもしれません。

たとえば以下ふたつのマイクロコピーを見比べてみてください。
「注文が確定しました!」
「注文がフィックスしました」
いかがでしょう。ユーザーに親切なマイクロコピーはおそらく前者ですよね。

これは大袈裟な例ですが、業界人が無意識に専門用語を使ってしまうのはよくあること。これを避けるためには、コピーが完成した時点で第三者(できれば別の職種や業種の方)に見てもらうことがとても大切です。
ユーザーテストを実施し、一般の方々から意見をいただくのもおすすめですよ。

完成したコピーは声に出して読む

黙読では違和感のない言葉が、声に出して読むとなんだか変な感じがすることは珍しくありません。マイクロコピーに限らずあらゆる文字コンテンツは、完成したら一度声に出して読んでみましょう。

テンポやリズムが悪かったり、なんだか長ったらしかったり、気になる点があればよりよいものに修正すべきです。
「短く、テンポよく、シンプルに」を心がけながら、黙読しても声に出しても聞こえがいいマイクロコピーを生み出してくださいね。

UXライティング・マイクロコピーの参考書籍

優れたUXライティングはユーザーの価値ある体験を生み出し、マイクロコピーは縁の下の力持ちとしてユーザーの行動に安心感を与えます。これらの知識とスキルを身につければ、Webサイト上でのユーザーの行動を、いまよりぐっと活性化させることも可能になるでしょう。

そんなUXライティングやマイクロコピーについて学べるのが「UXライティングの教科書 ユーザーの心をひきつけるマイクロコピーの書き方」です。

本書ではマイクロコピーとはなにかをまず分かりやすく解説し、問い合わせ画面にエラー画面、会員登録、パスワードの復元など、多くのWebサイトにあるページに記された分かりやすいマイクロコピーを事例とともに解説しています。

数々の事例に加え、ユーザビリティの観点から考えるマイクロコピーの書き方も解説されているため、内容は本書のタイトルのとおりまさに教科書。これからUXライティングやマイクロコピーに携わるなら、一読しておきたい1冊です。

コピーで伝えるユーザーへの思いやり

文字でなにかを伝えようとすると、もっと丁寧に書くべきか、よりよい表現はないかと、さまざまな考えを巡らせてしまうもの。

悩みに悩んだ結果、反対に複雑なコピーを書いてしまった経験がある方も少なくないでしょう。
ユーザーの行動を促し、価値ある体験を生み出すためのコピーは、案外シンプルなものです。「短く、分かりやすく」を心がけるのが、UXライティング・マイクロコピーの知識を磨くための第一歩。

いま一度自分が手がけたコピーを見直し、「このコピーはユーザーに寄り添えているか?」を考えてみてはいかがでしょうか。

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