Webディレクターになるには

本当に活躍しているWebディレクターだけが知っているメソッドを紹介

当サイト管理人&インタビュアー Webディレクター 福田 祐太郎
当サイト管理人&インタビュアー
Webディレクター 福田 祐太郎

Webデザイン(ディレクション)

ライバルサイトとの差別化を図り、ユーザーを引きつける要素の1つとなるWebデザイン。この工程のディレクションを担当するWebディレクターの仕事内容や、押さえておきたいポイントをまとめています。

デザインディレクションとは?

デザインディレクションとは、デザイン全般の工程においてリーダーシップをとること。制作するWebサイトデザインの方向性を決定し、それを形にするための作業内容をデザイナーやエンジニアに指示、その作業の監督・管理を行うのがデザインディレクションです。Webディレクターはクライアントとデザイナーとの橋渡し役をしながら、理想のデザインを実現するべくディレクションを行います。

Webデザインディレクションの流れ

では、実際のデザインディレクションはどのような流れで行われるのでしょうか。Webディレクターとして知っておきたい基礎知識をまとめてみました。

サイトのコンセプト・ペルソナ・目的を共有

制作するWebサイトのコンセプト、どのようなユーザー向けに制作するのかを表したペルソナ、最終的な目的をデザイナーと共有します。この軸となる部分が明確でないと、「どんな人にどんなサービスを提供し、どのような行動をして欲しいのか」が不明瞭になり、適切なデザインが見えにくくなります。

要素の優先順位や方向性を決める

Webサイトを構成するメインビジュアル・バナーなどの要素と、その優先順位を決めます。優先順位が決まらないと、パーツの配置に迷いが出るなどで、なかなかデザインの方向性が見えてきません。最初に優先順位をしっかりと決定し、デザイナーに伝えるようにしましょう。

トーン&マナー・配色・カラー等細かい部分を決定

Webサイトの構成要素と優先順位が決まったら、トーン&マナー・配色・カラーなどの詳細についても決定していきます。これらを定義するときは、サイトを訪れたユーザーに感じて欲しいイメージをできる限り言語化すると◎。言語化が難しい場合は、参考サイトでイメージを共有できるようにすると認識のズレを防ぐことができます。

デザイナーにデザインを依頼

制作サイトの目的・デザインの詳細が決まったら、デザイナーに依頼をします。ここで大切なのは、口頭だけでなく必ずドキュメントを共有すること。口だけで伝えると認識のズレが起こったり、「言った、言わない」のトラブルが起こりやすくなります。依頼内容を確認できる資料を、必ず残しておくようにしましょう。

あがってきたデザインの確認・修正

デザイナーからあがってきたデザインをチェックし、指示通りにできているかを確認。必要があれば修正依頼を出します。

Webデザインディレクションのポイントと注意点

Webデザインディレクションにおいて、Webディレクターが注意したいポイントを紹介します。

スケジュールはバッファをとる

バッファとは、スケジュールに余裕を持たせること。バッファをまったく持たせずにスケジュールを組むとトラブルが起こった際にうまく対応できず、納期が遅れる結果となってしまいます。スケジュール通りにプロジェクトを進行するためにも、バッファは必ずとりましょう。

デザイナーに曖昧な指示を出さない

Webデザイナーが最も困るのは、Webディレクターの指示が明確でないこと。サイト制作の目的に沿って、「どこを一番目立たせたいのか」「このサイトでユーザーに何を伝えたいのか」をきちんと言語化し、細かく指示するようにしましょう。

デザインイメージはできるだけ具体例を出す

デザインのイメージを伝えるときは、口頭だけでなく参考サイトを利用して認識を擦り合わせると良いでしょう。ただし、「このサイトのイメージで」といった丸投げはNG。「このサイトのこの部分を参考にしたい」「この背景色は避けて欲しい」など、具体的な指示を出すようにしましょう。

デザイナーに修正指示を出す際は明確に指示を行う

修正を依頼する場合は作業内容だけでなく、「なぜ修正をするのか」という理由についてもきちんと伝えるようにしましょう。「何となくイメージと違う」といった理由で修正を出されてもデザイナーは困ってしまいますし、モチベーションも下がってしまいます。色の修正であれば「もっと明るく」といった抽象的な指示ではなく、イメージを共有できる資料を提出するなどの工夫をしましょう。

特に初稿のチェックは念入りに!

デザイナーからあがってきた初稿は念入りにチェックし、第一印象で「あれ?」と思った部分を書き留めておきます。そして、なぜ違和感を覚えたのかを追求し、修正ポイントを見出すようにしましょう。ここで修正指示を的確にできれば、その後の作業がスムーズになります。

また、初稿をチェックするポイントを事前に決めておくと便利。以下に必ず確認したいポイントをまとめてみましたので、参考にしてください。

デザインテイストは依頼通りになっているか

依頼したデザインのテイスト、つまり雰囲気が企画どおりに完成しているかをチェック。異なっている場合は参考サイトなどを再度提示し、より具体的な修正指示を出すようにします。

誤字脱字やケアレスミスがないか

テキストや見出しの誤字・脱字はないか、文字サイズは間違っていないかをチェック。特に、誤字・脱字はサイト自体の信頼性ダウンにつながるので要注意です。

コンテンツのヌケモレがないか

デザインに入れる予定の要素に抜け漏れがないかをチェック。ページ数やコンテンツ数が多いサイトにありがちなミスなので、しっかりと確認しましょう。サイトが公開されてからミスに気づく…というケースも少なくありません。

良いデザインを作るコツは「コミュニケーション」

Webサイトの目的を実現できる良質なデザインがあがってくるかどうかは、Webディレクターとデザイナーとのコミュニケーションにかかっています。何でも言い合える信頼関係を日頃から築いておけば、デザインに関するディカッションで積極的な意見交換ができ、イメージのすれ違いや細かい修正が何度も続くといったトラブルも少なくなります。ただし、慣れてくると「言わなくても分かってくれるだろう」という甘えが出やすいので、そこは要注意です!

コミュニケーションの参考書籍

Webディレクターとデザイナーがよいコミュニケーションを取るためには、それぞれに高いコミュニケーションスキルが備わっていることが求められます。

とはいえ、コミュニケーションスキルは一朝一夕で身につくものではありません。スキルアップを図りたいと思ったら、まずは書籍でコミュニケーションのポイントを学んでみていはいかがでしょうか。
ここではおすすめの書籍を3冊ご紹介します。

いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書

ただざっくりと段取りを決めて仕事にあたる人は、案外多いのではないでしょうか。しかし「段取り八分・仕事二分」という言葉もあるとおり、仕事を円滑に回すためには、まず段取りをつけることがとても重要です。

とはいえ段取りの考え方や手順は意外と誰も教えてくれないもの。そこで紹介する本書には、段取りの手順を解説するとともに、段取りによって得られるメリットや、段取りの大切さがまとめられています。
本書の著者である水野学氏は、あの有名な熊本県のゆるキャラ「くまモン」を生み出したクリエイティブディレクターです。

段取りをつけることは、仕事を効率化させることにも繋がるほか、チームの方向性を揃えるためにも重要です。
段取りを通じてWebディレクターとデザイナーが同じ方向を向き、同じゴールに向かってプロジェクトを進めていくことは、いま作れる最高のデザインを生み出すことにも繋がっていくでしょう。

童話でわかるプロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントとは、簡単に言うと「プロジェクトを成功に導くために行う活動」のこと。
中には「そんなものは簡単だ」という人もいるかもしれません。なぜなら、誰もがプロジェクトを開始した時点で成功を望んでいるはずですし、成功のために努力するはずなのですから。

しかし現実はそう甘くはありません。プロジェクトを進めていく中でプロジェクトメンバーは実に多くの壁にぶつかり、ときにチーム内では意見の相違が生まれ、衝突することも。

このような事態を回避し、なおかつプロジェクトを成功に収めるためにもプロジェクトマネジメントは非常に重要となるのです。

本書ではプロジェクトマネジメントの考え方を、誰もが知る童話を題材に解説しています。「3匹の子ブタ」に「シンデレラ」など、一見プロジェクトマネジメントには無縁に思える物語にも、意外な気づきが隠れているのです。

チームをまとめるWebディレクターにも、チームの一員としてプロジェクトに関わるデザイナーにも、ぜひ読んでいただきたい1冊となっています。

佐藤可士和の打ち合わせ

会社に勤めていると、ときにはさまざまな打ち合わせで1日が潰れてしまう日もあるのではないでしょうか。特に同時に複数のプロジェクトを進めている場合には、打ち合わせの数はさらに増えてしまうことでしょう。

チームの方向性を決めたり、プロジェクトの進行具合を共有したりするためには、打ち合わせが重要だと考えている方は少なくありません。

しかし、中にはただダラダラと話しただけで終わったり、なにも決まらず次回に持ち越されたりする打ち合わせも。こんなとき、人はふと「この打ち合わせって必要?」と首を傾げてしまうことでしょう。

本書では、博報堂での勤務経験もあるグラフィックデザイナーの佐藤可士和氏が、打ち合わせのあり方を徹底的に解説。打ち合わせの心構え、設計、重要性から時間管理まで、打ち合わせの概念が変わるノウハウがまとめられています。

いままでただなんとなく打ち合わせをしていた方にこそ読んでいただきたい、貴重な打ち合わせ術の数々がぎゅっと詰まった1冊です。

まずはチームリーダーを担うWebディレクターから、そのノウハウを吸収してみては。これまでの打ち合わせがガラッと変われば、プロジェクト成功へのカギも案外簡単に見つけられるかもしれませんよ。

みんなではじめるデザイン批評 目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド

よいデザインを生み出すためには、ときに複数人の目を通し、批評を行う必要が出てきます。クライアントの求めるデザインになっているか、ユーザーにとって見やすいかなど、批評のポイントは見る人によってさまざまです。
本書では批評の仕方を身につけるための考え方がまとめられています。

昨今はグルメサイトやアプリストアでも、星を使って商品やサービスを評価するシステムが一般化してきました。
これは人々がより自由に、オープンに物事を批評できる環境になったということです。

しかしWebデザインにおける批評は、「クライアントの要望を満たすかどうか」を軸に考えなければなりません。そのゴールに向けて、プロジェクトに関わるメンバーが“正確な批評”を行うためにはどうすればよいかが、本書では解説されているのです。

また、ときに批評はフィードバックとセットになります。本書ではよいフィードバックと悪いフィードバックについても書かれているので、制作物の良し悪しを判断する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

デザイナーはもちろん、クリエイティブに関わるすべての方にとって有益な情報が満載です。批評する立場にある方なら、ぜひ一読してみてはいかがでしょうか。

全研本社の考える「Webデザインディレクション」とは?

UI・UXを考慮し、マーケティング戦略を考えている全研本社ならではのデザインディレクションを行っています。独自のノウハウを蓄積しつつデザインに反映させることで、時代に合った視認性や判読性を高めています。

目まぐるしく変わるWebの考え方をいち早くキャッチし、サイトに活かせるよう先見の明でWebサイトをけん引しています。

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