Webディレクターが行うメルマガ管理とは
インターネットの世界には、さまざまなWebサイトが溢れています。通販サイトやECサイト、飲食店の予約サイトなどを利用したことのある方なら、そのサイトから届くメルマガを目にしたことがあるのではないでしょうか?
ユーザーにお得な情報を届ける際などに利用されるメルマガですが、この管理や運営もWebディレクターが担う場合があるようです。
Webディレクターはどのようにメルマガ業務と関わっていくのかを紹介するとともに、メルマガの有効的な活用法についても解説します。
サイト運営だけじゃない!メルマガ運営も仕事になる
Webサイト制作のディレクション業務がメインの仕事になるWebディレクターですが、勤務先の企業によっては、さらに業務範囲を広げて仕事にあたることがあります。
今回解説していくメルマガ運営業務も、Webディレクターが兼任することがある業務のひとつ。
とある求人サイトを見ていても、
- 企業のWebサイトディレクションをメインにメルマガ制作も兼任
- キャンペーンページの制作ディレクション兼メルマガ運営
WebディレクターはWebサイト制作に関わるスタッフたちの仕事を幅広く把握する必要があります。しかしただ把握するだけではなく、ときにはこのように本来ならばWebライターが担当すべきとも思えるメルマガ運営も任されることもあるのです。
なぜメルマガを配信するのか
メルマガを配信する目的は企業によって若干異なるでしょうが、大枠としては以下のようなものとなるのが一般的です。
- 自社商品やサービスの販売促進
- ユーザーにとって有益な情報の告知
- ファンやリピーターの育成
Webサイトは作って終わりではありません。継続的にユーザーに訪問してもらうためには、企業側からアクションを起こす必要があります。その手段として、メルマガは有効です。
突然ですが「ザイオンス効果」という現象をご存じですか?
これは「同じものや人に接する回数が増えるほど、人はその対象に好印象を持つ」という現象のことを差します。
メルマガを定期的に配信することにより、ユーザーはその企業の情報や商品、サービスをそのつど目にすることになります。するとこのザイオンス効果をもたらす可能性が。
その結果、メルマガの受信者がWebサイトのリピーターになってくれたり、ファンになってくれたりすることで、質の高いユーザーとして成長してくれるのです。
メルマガの活用法を知っておこう
SNSなどによる情報発信が主流になりつつある昨今、中には「メルマガなんて今更読まれるの?」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
まだまだメルマガは充分に有益なツールなんですよ。
特にBtoBサイトであれば、顧客育成にもメルマガが非常に役立ちます。
名刺交換などで一度でも接点がある顧客に向けてメルマガを発信すれば、自社のことを定期的に思い出してもらえるように働きかけることができます。
あいさつをした当初はそこまで興味を持ってもらえなかったサービスでも、ふとしたタイミングで必要になることも。そんなとき「そういえば、メルマガをもらっているあの会社に相談できるんじゃないか?」と検討してもらえれば、大きなチャンスにつながることもあります。
そのためには、配信しているメルマガにちゃんと目を通してもらうことが重要です。続いてはメルマガの効果を高めるためのコツを解説していきましょう。
タイトルに一工夫を
たくさんのメルマガを受信している方なら、タイトルだけを見てスルーしてしまうことも少なくないのではないでしょうか。
数あるメルマガの中に埋もれてしまわないためには、まずタイトルにインパクトを持たせ、受信者が目を止めてくれるよう工夫することが大切です。
まずは以下のようなワードを入れるようなことから試してみてはいかがでしょうか。
- タイトルに数字を入れる(○○を成功させるコツ3選 など)
- 限定感を出す(このメルマガをご覧くださったあなた限定!など)
- ハードルが低いことをアピールする(誰でもできる/初心者でも簡単など)
タイトルを見た受信者が「お?なんだろう?」と思ってくれれば、こちらの勝ちです!
読まれやすいタイミングで配信する
メルマガを送っているのに反応がいまいちだと感じるときは、配信する時間を変えてみてはいかがでしょうか。
競合他社のメルマガと同じタイミングで配信してしまっていると、せっかくのメルマガが埋もれてしまうことも。
朝や夕方の通勤時間に合わせて、お昼休みに見てもらえるように…など、見てもらいやすそうなタイミングを狙って配信してみては?時間を変えるだけで、いままでには見られなかったような反応をもらえるかもしれませんよ。
リード文で惹きつける
メルマガの受信者が多忙な場合、メルマガの全文に目を通すことは難しいかもしれません。そんなときは、まずそのメルマガで伝えたい一番重要なことを冒頭に持ってくるようにしましょう。
大学生のときにレポートを書いたことはありませんか?中には「結論から書きなさい」と注意を受けたことがある方もいらっしゃるのでは。
まずは結論から書き、そのあとに理由、詳細と続けていくことで、受信者の頭に内容が入っていきやすくなりますよ。
そのほか、機械的すぎる内容のメルマガは受信者の心に響きにくいです。ただ淡々と商品やサービスの説明をするだけでは、そっけない印象を与えてしまうことも。
リード文には、“中の人”がいる雰囲気を持たせることも重要です。ほんの少し口語調で季節の話題に触れてみたり、ときには顔文字などを使って親しみを持ってもらえるキャラ設定をしたりするのも効果的。
まずは受信者に「このメルマガなら読んでみようかな」と思わせることが最優先です!
リンクの位置は試行錯誤で
メルマガには、商品やサービスのリンクを貼ることもあるでしょう。このリンクの位置もいろいろと試行錯誤ができるポイントです。
極端な話、メルマガの最後に1カ所だけリンクがあるとしたらどうでしょうか?全文に目を通し、最後までスクロールしないとWebサイトへのリンクがないのは受信者に少し不親切だと感じませんでしたか?
かといって、冒頭に持ってくると押しが強くてリンクを押してもらえない気もしますよね。このように、リンクの挿入箇所は、メルマガやサービスの内容、目にするユーザーによって最適な場所が異なるものなのです。
HTMLメールであれば、商品やサービスの画像とリンクをセットにして配置するようなこともできるはずです。メルマガを通してユーザーにWebサイトへ訪れてほしいなら、リンクの位置はしっかり練る必要がありますよ。
メルマガは自社のサイトを成功に導くツール
メルマガは、企業側がユーザーに直接アプローチできるツールです。書き方を工夫すればファンやリピーターを育成できたり、新たなユーザーを獲得できたりすることも。
Webディレクターがメルマガ運営するということに驚いた方も多いのではないでしょうか。会社によっては兼任することもありますので、知識として効果的なメルマガの書き方を知っておくと役立ちます。
よいメルマガを配信するためには、試行錯誤することが大切です。
どんなタイトルや本文のときにコンバージョン率がよかったか、リンクの位置や配信時間は適切かを見極めるためにも、何度も配信してみてください。
そうこうしているうちに、いつかきっと「自社を盛り上げてくれるメルマガ運営」の最適なカタチが見つかることでしょう。
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