Webディレクターの転職!自分を売り込むポートフォリオの作り方
転職するとなったら、それまでの自分の経歴を採用担当者に全力でアピールする必要があります。そんなときに役立つのがポートフォリオです。今回はWebディレクターが転職するときに用意したいポートフォリオの作り方を解説します。
そもそもポートフォリオとは
まずポートフォリオとは、簡単に言うと「作品集」のことです。履歴書や職務経歴書では語り切れない、仕事にかける熱意やこだわりをまとめるものと考えれば分かりやすいでしょうか。
まずはポートフォリオの基本を解説していきましょう。
ポートフォリオの基本構成
ポートフォリオは自分のことを表現する書類です。採用の場面では紙に印刷したものを持参しながら自分をアピールすることもあれば、事前にメールなどにデータを添付して採用担当者に送っておく場合もあります。
さまざまな状況に柔軟に対応できるよう、データと紙、どちらも用意しておくのがおすすめです。
ページ数としては一般的に10~30ページとなることが多くなります。
とはいえ、Webデザイナーなど視覚的に見せられる作品が多いクリエイターがポートフォリオを作った場合にはおのずとページ数が増えますが、Webディレクターの場合はそこまで増えない傾向にあるようです。
ポートフォリオの目的
ポートフォリオを使って採用担当者に伝えるべきことは、以下のとおりです。
- 自分がこれまでどんな案件に携わってきたか
- どんなこだわりを持って仕事にあたってきたか
- Webディレクターとしてどんな働きをしてチームをまとめてきたか
- 即戦力として活躍できるスキルを持っているか
Web業界では、Webディレクター不足が深刻だといわれています。とはいえ、やはり会社はより優れた人を求めているというのが事実です。
ポートフォリオでは自分の仕事に対する姿勢や熱意を具体的にまとめ、目を通した採用担当者から「この人と一緒に働きたい」と思われる要素を含めることを目指しましょう。
Webディレクターのポートフォリオに含めるべき内容
続いて、実際にポートフォリオを作成にするにあたってのポイントと、注意点をまとめました。
ポートフォリオの作成には、それなりに時間がかかります。転職の場面で最大限役立つポートフォリオを完成させるよう、事前にポイントを押さえておきましょう!
これまでの実績
前職で対応した案件について、具体的に説明する部分です。守秘義務上の問題がなければ、
- 完成したWebサイトのTOPページのキャプチャ
- クライアント名
そのほか、
- Webサイト制作のコンセプト
- 設定したKPI
- 制作にかかった時間
- Webサイト完成後の成果
これらの内容が細部までしっかり書かれていると、採用担当者にも
「この人はWebディレクターとして、しっかりと全体を見渡しながら仕事を進行できる人なんだろうな」
ということが伝わるでしょう。
仕事の進め方
普段どのように仕事を進めているかの一例を載せておくのもおすすめです。しっかり順序立てて立ち回れることはWebディレクターとしての重要なスキルとなります。
採用後にあなたがどんなWebディレクターとして活躍してくれそうかをイメージできるよう、たとえば、各プロセスで行うことや注意することなどをまとめておきましょう。
フローチャート形式など、図にして表すとより分かりやすくなるでしょう。
ディレクターとして心がけてきたこと
WebディレクターはWebサイト制作現場において指揮官の役割を担います。大勢をまとめ、全体を管理することに対し、ときにプレッシャーを感じることもあるでしょう。
そのような局面をどのように切り抜け、現場スタッフたちとチームワークを高めるためにどんな工夫をしてきたかを解説します。
「○○の案件でトラブルによりスケジュールが大幅に遅れた際、△△△の対応を取ることで遅れを取り戻すことができ…」
といった具合に、その当時のことが具体的に分かるような表現をすることで、あなたの人柄や振る舞いを想像するのがより容易になるでしょう。
プロフィール情報
これはポートフォリオの前半でも後半でもかまいませんが、プロフィール情報は必ず入れるべきです。
Webディレクターとして磨いてきたスキルや、取得した資格があれば箇条書きでまとめておきましょう。
特にスキルに関しては、Webディレクターにとって重要な
- コミュニケーション力
- スケジュール管理能力
- リーダーシップ
実績がないときの実績の作り方
ここまではすでにWebディレクターとして実績を積んできた方に向けたポートフォリオの作り方を解説してきました。しかし中には、WebデザイナーやWebライターなど、異業種からWebディレクターに転身したい方もいらっしゃることでしょう。
その場合は実績がありませんので、ポートフォリオを作るのは難しいと感じてしまいそうですね。
そんなときは転職に向けてこれから実績を作りましょう。
Webデザイナーなら自分で作ったデザインをまとめた素材サイトを、Webライターなら記事を執筆してコラムサイトを…といった具合に、自分のスキルを有効に活用したWebサイトやWebサービスを自作してしまえばよいのです。
前述した「ポートフォリオに含めるべき内容」をまとめたLPを作ってみるのもおすすめです。
そうすればWebサイト制作のスキルをアピールするとともに、そのLP自体をポートフォリオサイトとして活用することもできます。
なにかと忙しい転職活動ですが、より理想的な転職を遂げるためにはこのような事前準備が重要となるわけです。
採用担当者の目を引くポートフォリオとは
最後に、上手に自分を売り込むためのポートフォリオの作り方を解説します。せっかく時間をかけて作っても、内容がうまく採用担当者に伝わらなければ残念な結果となることも。
これから紹介するポイントを踏まえた上で、質の高いポートフォリオを完成させてくださいね。
情報が整理されていることが重要
ここまで解説してきた要素をポートフォリオにすべて含めたとしても、レイアウトの面で難があればそもそも採用担当者は途中でページをめくるのをやめてしまうかもしれません。
テキストばかりの資料は読み疲れますし、メリハリがなく感じてしまいます。
制作したWebサイトのキャプチャや、図、テキストに関してもフォントサイズを変えたり箇条書きをしたりすることで、情報を見やすく整理しましょう。
ポートフォリオは自分をアピールする資料です。
内容がごちゃついていると、「この人は情報の整理整頓が苦手そうだ…」といった印象を与えてしまう可能性もあるため、要注意です。
採用後の活躍がイメージできるような内容にする
ここまでにも何度か解説してきたとおり、ポートフォリオでは「自分は即戦力になれる」ということをより強くアピールしましょう。
情報はすべて具体的に、あなたの人柄やスキルの想像がしやすくなるようにまとめます。
あとはそのポートフォリオをもとに、口頭で補足説明を行いながら、自信をもって自分を売り込んでいくのです。
ポートフォリオの完成度が転職成功のカギ
Web業界の転職活動では、高いスキルがあれば年齢はそこまで重視されない傾向があります。そのスキルをアピールするのがポートフォリオです。
長いWebディレクター人生で培ってきたスキルや知識、実績を紙面上にぎゅっと濃縮するのはたいへんかもしれませんが、完成したときの達成感は計り知れないものでしょう。
新天地で華々しい再スタートを切るためにも、内容がしっかり詰まったポートフォリオ作成を目指してみてくださいね。
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