Webディレクターになるには

本当に活躍しているWebディレクターだけが知っているメソッドを紹介

当サイト管理人&インタビュアー Webディレクター 福田 祐太郎
当サイト管理人&インタビュアー
Webディレクター 福田 祐太郎

Webディレクターの責任とは?

当サイト管理人の福田が現場で働くWebディレクターに直撃インタビュー!今回は、バンドマンから転身、Webディレクターとなって活躍する石川さんを直撃。Webディレクターが持つべき責任感について、クリエイティブの観点で話してもらいました。

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バンドマンからWebディレクターに転職した石川さん。WebディレクターとWebアナリスト双方の視点からプロジェクトチームを引っ張っています。

【現場インタビュー】
クリエイティブに対するWebディレクターの責任

福田:今日は、Webディレクターになる前はバンド活動をされていたという経歴の石川さんにお越し頂きました!

石川さん:ご紹介ありがとうございます。はい、インディーズでの活動ですが、実はカラオケに2曲ほどオリジナル曲が入っています(照)。

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バンドマン時代の石川さん!CDデビューも果たしています。

Webディレクターが持つべき責任とは?

“成功に向かって”自分の作品に自信・信念を持ってプロジェクトを導くこと

福田:Webディレクターに向いている人という話になると必ず出てくる「コミュニケーション能力」と「責任感」という2つのキーワードですが、なかなか未経験の人にはイメージできないものだと思います。今回は、そのうちの「責任感」に焦点を当ててインタビューさせてください。

ずばり、石川さんはWebディレクターが持つべき責任ってなんだと思いますか。

石川さん:Webディレクターは良くも悪くも自分が決めたコンセプト・戦略がそのまま作品として形になっていきます。プロジェクトとして、自分自身が決めたコンセプトを実現するために、多くの人の力を借りるわけですから、舵を取る自分がそのコンセプトに覚悟を持つことが必要です。

福田:なるほど。どんなことがあっても自分が決めたコンセプトを貫く覚悟が必要ということですか?

石川さん:いえ、それとは少し違っています。

最初の方針のまま、突き進めば良いというわけではなく、方向転換が必要な場合は思い切って舵を切ることも必要と感じます。仮に最初の方向性が違っていたとしたら、失敗を失敗と認めていち早く軌道修正する必要があります。この「失敗を失敗と認めて」というのが、結構、勇気が要ることだと思うんですが、そのまま進めてしまうとプロジェクトが失敗するばかりか、プロジェクトに関係しているメンバーの労力が無駄になってしまいます。

結果として失敗へ繋がるようなリードの仕方は、Webディレクターとして一番やってはいけないことだと思います。

福田:なるほど、確かにそうですよね。ディレクターはプロジェクトのリーダーなので、自分が間違ったまま進んだら、プロジェクトメンバー全員が作り上げてきたものが無駄になってしまいます。

石川さん:はい。つまり、Webディレクターに必要なのは、自分の作品に自信・信念を持つこと。そして最後までブラさずにメンバーを引っ張って遂行すること。でも、勘違いしてはいけないのは、本当にブラしてはいけないものは“成功に向かって“ということです。

“成功に向かって”自分の作品に自信・信念を持ち、プロジェクトを完遂すること。これが、私の考えるWebディレクターの責任だと思っています。

Webディレクターの独りよがりな制作が、大きな失敗を招く

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福田:カッコ良いですね。石川さんが、その責任について意識したのには、何かきっかけがあったんでしょうか。

石川さん:はい、カッコつけて言ってますけど、以前大失敗をしまして(苦笑)。

私は現在は制作チームに所属していますが、一時期、運用・改修をメインで行っているチームの立ち上げを行っていた時期があります。そのときの経験もあって、ある案件を担当したときに、SEO対策に一番寄与するサイト構成とは?を自分なりに追求したことがありました。

結果からいうと、その仮説は間違っていたんですけれども。得意分野であったのもあり、妙に力が入ってしまいまして。

そのとき、私は間違っていることにずっと気づくことができす、失敗が明るみになったのは、デザインもコーディングも済んで、公開に向けて最終チェックの真っ只中でした。

福田:おぅ…。それは結構ヤバいですね。

石川さん:はい、かなりやばいです(苦笑)。上司から構成について指摘をされて。私なりに、なぜこの構成にしたのかを説明し、そのときは上司と周りを巻き込んでの大議論となりました。

私としても根拠があっての考えでしたし、成功すると思っていたので、引くに引けなくて(苦笑)。

でも、上司の方が一緒に案件のことについて一から考えてくださり、私の間違いを諭してくださったんです。

自分の失敗を悔いるとともに、さーっと肝が冷える思いをしました。ここで「さあ軌道修正を」と言っても、サイトの納品まで2週間を切っていて!

プロジェクトメンバー全員で真っ青になりながら、案件を直すことになりました。本当に本当にみんなゴメン!と思いながら修正を進め、なんとか納期に間に合わせました。

自分の間違いのせいで、せっかく作ってもらったデザインをやり直したりと、プロジェクトメンバーに迷惑をかけてしまいました。

実際に修正にかかった費用だけでなく、メンバーの工数も大損害。なにより危うくプロジェクトを失敗させて、全てを無駄にするところでした。

福田:うわぁ…。聞いていても冷や汗が出ます。その失敗を経験して、石川さんがプロジェクトを失敗させないように具体的に気をつけていることはなんですか?

石川さん:独りよがりにならないこと。自分の戦略を信じつつも、常に冷静な目を忘れず正しいかどうか確かめ続けること。第三者に見てもらうときに、完成形を伝えること。

もっと早い段階で、例えば企画段階でその上司の方に見てもらえば良かったと思われるかもしれないですが、実は企画段階やその後の工程でも第三者に見てもらう機会はありました。

でも、今にして思えば私が盲目になっていたため、熱意で押し切ってしまってたんだと思います。第三者の意見を聞くときはもっと冷静になるべきでした。

また、第三者に見てもらっている時点で、きっと私がその人にサイトの完成形をしっかり伝えられていないのも原因だと思います。見る人がサイトの完成形が思い描けていないから、成功も失敗もわからない。そんな状態だったんだと。

実際、デザインができあがってから大きく企画や構成にメスが入るというのは、チェックをする相手に完成形を思い描かせることができていないのがほとんどです。

ある意味、独りよがりな制作をしているといっても過言ではありません。

でも、“失敗をしないこと”ではない。
信念を持って考えた仮説は、失敗の先に成功をつれて来る。

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福田:なるほどですね。失敗をしないようにメンバーを導くのも、ディレクターにとっては大事なことですね。

石川さん:正確に言えば、失敗がすべて悪いわけではないと私は思っています。大事なのは失敗に気づけるように、独りよがりにならないこと。そして失敗に気づいたら、なるべく傷の浅い段階で軌道修正をすること。これにつきます。

実際、この案件についても、最初の私の仮説がなければ、今回のような学びはなかったかもしれない。決して正当化をするわけではありませんが、信念を持って仮説を立てるから初めて成功か失敗かの検証ができるわけで、最初から仮説を立てていなければ成功にも結びついたのかわかりません。

だから、失敗を恐れずに信念を持って戦略を立てるべきだと私は考えています。一番いけないのは、ディレクターが信念も仮説も戦略も持っていないこと。そして失敗を恐れるあまり失敗を認めないことです。

お客様の案件で失敗をして良いのか?という意見もあると思います。わかっている失敗をなにも対策せず失敗のままにすることは、もちろんダメです。でも、成功を追求する過程で出た失敗は、誤解を恐れずに言うと、良いと思うんです。

webサイトの良いところは、どんどんブラッシュアップができるところ。失敗したとしても、その先に成功があるのであれば、必ずお客様に還元できます。とにかく挑戦をしてみて、上手くいった要素があればそれを応用させれば良いんです。

案件を成功させるために必要なことは?

過去の知見を上手く活用すること

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福田:案件を成功に導くために、他に大事だと思うことはありますか?

石川さん:2つあります。一つは、過去の知見を大いに活用するところ。私自身、Webディレクターになりたての頃は、右も左もわからなかったので、過去に社内で制作された案件を自分なりにじっくり分析することをしていました。

幸いにして、現在も過去に制作された数千サイト分のデータの蓄積から成功事例や時流に合わせた勝ちパターンを社内で共有できる環境にいます。共有された情報を参考に、さらに自分で分析をして仮説を立てるようにしています。

「巨人の肩の上に立つ」という言葉がありますが、諸先輩方が築き上げてきた成功と失敗という大きな功績の上に自分も乗っかる。過去の知見を自分のものにして活かすことが大事だと思っています。

もちろん、トレンドが色濃く出る業界なので、過去と180度変わってしまっていることもあります。でも、過去を知っているからこそ振り回されることなく、その変化の重要性を冷静に見つめることもできるんです。

Webサイトの将来を見据えた制作をすること

福田:もう一つは?

石川さん:Webサイトの成長を見越したサイト制作をすることです。Webサイトは作って終わりではなく、むしろ完成してからがスタート。運用によってどのようにサイトを育てていくか、というWebサイトの将来を見据えて初めから制作をすることが大事です。

福田:運用・改修チームにいたことが、活かされているんですね!

石川さん:はい。サイトの将来像が描けているかで運用のしやすさや、成功確率が大きく変わります。私は多くのサイトの運用に関わらせて頂いた経験があるので、その経験を活かして今後さらに制作チームを牽引していきたいなと。

福田:未経験の人にわかりやすく説明するなら?

石川さん:わかりづらくてごめんなさい(笑)。えーと、わかりやすい例でいえば、毎日1ページずつ記事を追加するサイトがあったとします。単純計算で1年後には300ページ以上の記事を追加することになります。

当たり前ですが、無鉄砲に記事を追加していくとサイトのテーマがぶれてしまったり、サイトの構成がおかしくなってしまったりします。テーマのぶれや構成の崩れはSEO対策的にもあまりよくありません。そして、そもそもネタ切れしてしまうこともあります。

それを避けるために、最初にサイトをつくる段階で、どんな記事を追加すべきかを想定しておく必要があります。構成がおかしくならないように、新しい記事が追加されることを見越してそのジャンルのためのメニューも用意しておくとか。

そして、各ページの役割も考えておく必要がありますね。たとえば「このサイトを面白いと思ってもらうための“つかみ”のページ」と「サイトに興味をもってくれたユーザーにクライアント商品を提案する企画ページ」では、追加する順番や重要性も違いますよね。いつ、どんな記事をWebサイト上で公開していくか、という計画が重要になってきます。

いまのはとても簡単な例ですが、サイトの特性や市場によって、サイトの将来像は違いますから、ひとつひとつ丁寧に計画を立てる必要があります。

これも、Webディレクターの責任だと思います。Webサイトを運用する限りはクライアントに成果を届け続けなければいけない。各所的、場当たり的な戦略ではなく、長期的な見通しが必要です。

福田:ありがとうございます!

メンバーを預かるリーダーとしての責任

チームを持つという事は、そこにいるメンバーの人生を預かること

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福田:石川さんがチームリーダーを務めるチームでも、未経験でWebディレクターになる方がよく配属されますよね。

石川さん:はい。私自身、未経験でWebディレクターになったので、未経験者の皆さんには寄り添える立場なのかなと。

福田:前職バンドマンってすごいです!

石川さん:(照笑)。当時はパソコンの扱いもままならず、とても苦労しました。面接のときにタッチタイピングが遅すぎて、あわや不採用になるところでした。それでも、当時面接官だった今の上司が何度もチャンスを下さり、練習してなんとか採用して頂きました。人事の方にも「あともう少しですね、がんばりましょう!」と励まして頂いて。アラサーでしたけど頑張りました(笑)。

この期待と御恩にかならずお応えしなければと思い、努力してスピード成長しようと心に誓いました。日々、与えて頂いた仕事を100%ではなく120%でお返しすることで、自己成長とそのためのチャンスを掴むように努めました。

入社して1年2ヶ月、ちょうど自分の中でも手ごたえを積み上げはじめたころに、運用・改修チームの立ち上げにお声がけいただきました。自分にとって大きなチャンスだと思い、前向きな気持ちで引き受けました。こんなチャンスを下さること、また今までの努力や身に着けてきた能力を、正当に評価してくださったことが嬉しかった。

また、尊敬している上司の方に「チームを持つという事は、そこにいるメンバーの人生を預かることだ」という言葉をかけて頂いて。私自身、自分の将来を案じて、会社で働くという選択をとった人間。チームメンバーの人生を背負うという覚悟を決めなければと強く思いました。そして、その責任を任せて頂いたことに、チームを成長させることで恩返しをしたいと思っているんです。

福田:石川さん自身が人生の大きな転機を経験しているからこそ、大きな覚悟を持ってチームメンバーに向き合っているんですね。

これからWebディレクターになりたいという人に一言!

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石川さん:最初にも言いましたが、Webディレクターに大事なのは信念と自信、戦略を持ってプロジェクトを推進していくことです。責任は大きいですが、その分やりがいにも満ちています。

もちろんスキルもこれから身につけなければならないと思いますが、信念を持って進めることは経験がなくてもできます。

私自身、音楽やバイクなど割と凝り性なところがありますが、一つのことを突き詰めることができる人は向いている仕事なんじゃないかな。

interviewee

石川 徹

石川 徹(36)/webディレクター・webアナリスト

全研本社株式会社
eマーケティング事業本部
バリューイノベーション事業部
2015年入社

全研本社は、目標に向かって頑張っている人が評価される会社です。スタートのスキルや年齢は関係なく、努力をする人には必ず次のステージを用意してくれます。