Webディレクターになるには

本当に活躍しているWebディレクターだけが知っているメソッドを紹介

当サイト管理人&インタビュアー Webディレクター 福田 祐太郎
当サイト管理人&インタビュアー
Webディレクター 福田 祐太郎

異業種から転職しても重要!Webディレクターのコミュニケーション能力

当サイト管理人の福田が現場で働くWebディレクターに直撃インタビュー!今回は、塾講師からWebディレクターへ転職した北向さんへ、クライアントとのコミュニケーションというテーマでインタビューしました。

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塾講師からWebディレクターへ転職した北向さん。現在は同じく未経験でWebディレクターを目指すメンバーの指導もしています。

【現場インタビュー】
顧客とのコミュニケーションで大事なこと

人と話すのは得意、でも大事なのはそこだけじゃなかった

福田:北向さんは、顧客との窓口として活躍するフロントディレクターを担当されることが多いですよね?

北向さん:そうですね。とくに僕が見ているチームは、僕と同じく未経験で入社してくるメンバーの育成も行なっています。未経験のメンバーはしばらくアシスタントだったり、ライティングや編集といった社内ワークを担当してもらうことになるんですが、その場合チームリーダーである僕がクライアントワークや品質のチェックを担うことになります。

品質チェック機関は僕だけでなく何重にもあるのですが、クライアントワークでいえば僕が砦なので、コミュニケーションの重要性は日々感じていますね。

福田:Webディレクターって、とにかくコミュニケーション能力が大事だって言われているじゃないですか。北向さんは、コミュニケーションって何が大事だと考えていますか?

北向さん:あの、まず僕にコミュニケーションについて聞くかなっていう(笑)。コミュニケーションは本当に難しいと思っています。過去にいっぱい失敗もして来たし、でもだからこそ成長もできたかなって思っていますけど。いろんなお客様に育ててもらったと思っています。

福田:え、そうですか?北向さんは前職が塾講師ですよね。普段は悔しいのであんまり言いたくないんですけど(笑)、北向さんは塾の先生だけあって人前でお話するのも得意な人だと思っていますし、話し方も上手だなっていつも思っていました。

北向さん:ありがとうございます、なんか今日の福田さんちょっと気持ち悪いですね(笑)。

いや、確かに前職の経験あって人と話すことに苦手意識はありません。でも、Webディレクターに必要なコミュニケーション能力は、人と仲良くなったり盛り上げたりといった、ただ”良い感じ”の関係性を築く能力ではないんだと強烈に学びました。

Webディレクターに不可欠なコミュニケーション能力とは?

Aと言ったらAと伝わる、ストレートなコミュニケーション

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北向さん:僕たちWebディレクターは、Webサイトをつくることでクライアントに成果を届けなくてはならないので、 「成果を出せるWebサイト」をつくるために必要な情報を、しっかりクライアントから聞き出しておかないといけない。

そのためには下準備をして、ある程度聞き出す情報に目星をつけておく必要があります。また、情報を聞き出すときに、なぜその情報が必要なのかもしっかり説明します。当然、お客様の大事な情報なので、闇雲に聞くのは失礼ですし、センシティブな情報である場合もありますから。だから、いかにその情報が成果を出すために大事なのかはしっかり伝えた上で聞くように心がけています。

福田:ヒアリングの意図をしっかり伝えるのは重要ですよね。意図を伝えるときに気をつけていることはありますか。

北向さん:Aということを伝えるために、しっかりAと伝えること。相手によって捉え方が変わってしまうような伝え方をしないように気をつけています。

どんなにクライアントと良い関係を築けていても、Aと伝えたことがBと伝わってしまったら、その時間はお互い無駄な時間を過ごしたことになります。本当の意味での良い関係ではないわけです。

福田:なるほど。Aと言ったらAと伝わること。当たり前ですけど難しいですよね。

北向さん:意外とできないものです。そして結構、勇気もいります。

僕が心がけているのは、余計な前振りや前置きをしないこと。たとえ言いにくいことでも、聞きにくいことでも、言葉にしてつたえること。もちろん、言い方には配慮がいりますけど。

ストレートなコミュニケーションを心がけています。

顧客から信頼されるコミュニケーションとは?

信頼に値する説明責任を、熱量を持って果たすこと

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福田:クライアントから信頼されるフロントディレクターになるには、どうしたら良いと思いますか。

北向さん:いろんな案件を担当させてもらって、とくに実感したのは「熱量を伝える」ことですね。信じて任せてもらうために、不可欠だと感じたのは熱量でした。

スキルや知識ももちろん大事なんですけど、極論ですが熱量があればいくらでもカバーできる。僕らWebディレクターは基本的に1人で仕事をするわけではないので、足りないスキルは補っていけますから。もちろん、スキルもあるべきですよ?極論でいうと、です。

ただ、熱量が相手に伝わらなければスキルや知識があっても信頼関係は築くことができません。

福田:熱量を伝えるのって難しいですよね。

北向さん:熱量といっても、ただやる気を見せることだけじゃなくて、信頼してもらえるだけの説明責任を果たしているか、ということもとても大事だと思っています。

最大の失敗で学んだ「熱量」と「説明」の重要性

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北向さん:一番記憶に残っている失敗は、規模の大きなクライアントで、担当者から決裁者まで人数が多い会社でした。企画の内容や成果物を提出する過程で、なかなか決裁がおりなかったんです。

僕たちプロジェクトチームとしても、しっかり練った企画だったのですが、なぜかなかなかGOサインが出ない。それだけじゃなくて、この資料も出して欲しい、あの資料も出して欲しい、というように当初予定していたクライアントの確認事項が2倍、3倍に膨れ上がっていきました。

求められている資料を用意しようと頑張りましたし、なるべく先方の要望を取り入れようともしました。ですが、何度かやりとりしているうちに先方の担当者から当社の営業担当に「今回の企画、本当に大丈夫なのでしょうか」と相談がきてしまったんです。

僕は恥ずかしながらそこで初めて、担当者さんが今回の企画に不安を感じていることに気がつきました。

福田:僕も経験あります。クライアントの確認が増えるのは、クライアントがこちらに不安を感じているシグナル。ああ、耳が痛い。

決裁者と担当者が違うケースはよくありますが、注意が必要ですよね。とくに決裁者の方と直接やりとりができない場合は、担当者の方にものすごく協力してもらわないといけないので。僕らのかわりに決裁者に企画のプレゼンをしてもらうケースも多いですし。

北向さん:はい、まさに失敗要因はそこでした。担当者の方に企画に魅力を感じてもらって、乗り気にさせなければいけないのに、逆に不安にさせてしまっていたんです。

不安にさせてしまった原因は、そもそもの企画の意図の説明が足りなかったこと。そして企画が通らないと焦ってクライアントの要望を聞き続けてしまったこと。「要望に対してプロとしての意見を聞きたかったわけで、ただの御用聞きはいらないよ」というわけです。

すでに関係性が崩れかけてしまっていたので、リカバリーのために営業担当はもちろん、僕の上司や制作部門責任者、デザインの担当者まで、大勢で先方を訪問して説明をしました。そのとき、企画の主軸は最初の案でいきました。

いかに熱量を持って企画の可能性を感じてもらうか。人を変えていろんな方向から説明を尽くしていると、担当の方の目の色が変わっていくように感じました。そこから関係性は回復していき、無事にプロジェクトを進めることができたんです。

最初の企画の説明を僕が熱量を持ってできていれば良かったんです。関係性が崩れてしまった後なので、最終的に肩書きや人数で熱量を上乗せせざるを得なかったんですが、今ならわかるんですけどWebディレクターひとりでも十分にできることです。

とくに初動が大事です。最初にいかに熱量を伝えるか。そうじゃないと、ちょっとしたボタンのかけ違いがどんどん大ごとになりますから。

僕はもう、あんな失敗はしないと心に決めましたね。当時のクライアントや上司には迷惑をかけましたが、とても勉強になった一件でした。

チームとのコミュニケーションについて

マルチタスクが常のWebディレクターには“瞬発力”が必要

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福田:失敗を乗り越えて、いまではプロジェクトやチームを先導する立場の北向さんですが、チームでのコミュニケーションで心がけていることは?

北向さん:自分のところで情報やタスクを長く留めておかないこと。ボールが来たらいつまでも自分で持ってないですぐに次の人に渡します。瞬発力が大事だと思っています。

福田:それはなぜ?

北向さん:単純にリスクが大きいから(苦笑)。Webサイトを作るには、クライアント、営業、社内スタッフ、パートナーと、とにかくたくさんの人が関わる上に、案件もいくつも重なって同時進行しています。

自分のところでと留めておくとそれだけ時間のロスを招くし、後ろも詰まってしまう。しかも一個ほおっておくと、どんどんどんどんやってくるわけですよ。リスクが大きいし、というか単純にその状況が怖くて嫌なんで(苦笑)。

メールやメッセンジャーも開いて放置したらどんどん溜まっていきますから。開いた瞬間に返信するといった瞬発力が大事だと思います。

メンバーと協力してチームを引っ張る、ストレートで正直者のリーダー

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福田:チームメンバーの指導で気をつけていることはありますか?

北向さん:僕はリーダーという立場ですけど、チームは僕1人じゃないので。チームメンバーとの役割分担が大事だと思っています。

例えば、部下を叱らないといけないとき。だいたい僕は怒り役になります。僕は思ったことを溜めておくのが苦手で、おかしいと思ったらおかしいと言わないと気が済まないので。

目の前で間違いをおかしているメンバーがいて、それを黙って見過ごすことができない。だから、だいたい指摘をするのは僕になります。というか、それが上司の仕事だと思いますし。

昔は全部1人でやろうとして、叱った後に慰めたり励ましたりしてたんですけど、叱られてる側は怒った後にそんなことされても気持ち悪いじゃないですか。

福田:(笑)。いやいやいや!全然気持ち悪くないと思いますけど。素敵な上司じゃないですか。

北向さん:いや、少なくとも僕がやったら気持ち悪いんですって!

だから、チームメンバーと役割分担をするようになったんです。僕が思い切り叱るから、○○さん悪いんだけど慰めてあげて!って。もちろん、僕も突き放したりせずになるべくフォローを入れるようにしているのですが、僕だけじゃ足りないと思ったら他の人にサポート役をやってもらいます。

チームそのものを作り上げるマネジメントも結局はチーム戦。いつもメンバーに助けてもらっています。

福田:そうやって肩を貸せるチームメンバーがいるのは、北向さんのリーダーシップあってのことですよね。きっと叱られるメンバーも、怒った後のフォローまで北向さんが考えてくれているのがわかっているから、指摘を受け入れられるんじゃないでしょうか。

北向さん:今日、福田さん本当に気持ち悪い。

福田:なんでもストレートに言うのやめてください。

これからWebディレクターになりたいという人に一言!

北向さん:未経験であっても、Webディレクターに活かせるものはたくさんあります。

とくに、コミュニケーションについては未経験者であってもバリューを発揮できるところだと僕は思います。

僕もWebディレクターになる前は、Web制作には個人の仕事というイメージがあったのですが、実際に仕事をしてみると、クライアントはもちろん、外部のパートナーや社内の方々とのコミュニケーションが必要不可欠だと実感しました。とくにリーダーになってからはチーム内のメンバーへの伝え方や、向こうがうまく表現できていないことをどう咀嚼するか、どう受け取るかということが大事だと感じています。

その点において、前職の対人スキルのようなものが役立っているなと感じます。スキルは後からでも身に着けることができますので、まずは目の前の顧客やチームメンバーにしっかり向き合うこと。ぜひ、やってみてください。

interviewee

北向 隆一

北向 隆一(33)/webディレクター

全研本社株式会社
eマーケティング事業本部
バリューイノベーション事業部
2014年入社

「嘘をつかない」を信条のひとつに掲げている全研本社は、目標に向かって実直に頑張る人が評価される会社。
挑戦のための失敗なら、上司や仲間がかならずフォローしてくれ、いつでもチャンスが与えられる会社です。